竜斎閑人正澄画『狂歌百物語』より「夜鳴石」
竜斎閑人正澄画『狂歌百物語』より「夜鳴石」 画像元:wiki

日本に古くからある伝説で、今回は「石」や「岩」にまつわる面白い言い伝えなどをまとめてみました。

古来から、石や岩など、自然のものを霊的に崇拝する日本人。
妖怪や神様など、姿はいろいろですが、ちょっと笑ってしまうような面白い言い伝えもいろいろあります。

岡山県苫田郡泉村箱(後の奥津町、現・鏡野町)の「杓子岩」(しゃくしいわ)は、夜に通行人に対して「味噌をくれ」と言って杓子を突き出したと言われている

なぜ味噌??


岡山県の御津郡円城村(現・同県加賀郡吉備中央町)にあった「こそこそ岩」という巨岩は、夜に人が通りかかると「こそこそ」と音を立てた


香川県琴南町(現・まんのう町)美合の山中の「オマンノ岩」は、近くを人が通りかかると、中から老婆が現れて「おまんの母でございます」と名乗った


長野県北安曇郡小谷村大所の「物岩(ものいわ)」は、かつて命を狙われている者が付近を通りかかったとき「殺されるぞ」と声を出し、命を救ったといわれる

妖怪がいるのか?それとも石の神様か?
岩などの伝説で一番多いのが“夜泣き石”です。
なんだかの理由で石や岩が泣くという伝承は各地にあるようです。

静岡県掛川市佐夜鹿 小夜の中山峠(夜泣き石) - 身重のまま殺された母が乗り移った石が子を思い、泣くといわれている。


長野県飯田市 - 水害の時に子どもが亡くなったという言い伝えがあり、夜中になると泣く声がする。


兵庫県三田市 御霊神社 - 城の庭に召し上げられたが、元あった神社に帰りたいと夜毎泣き、神社に戻されたといわれている。

命を救ってくれる岩もあれば、味噌をねだる岩も。
日本の伝説は面白いですね。