月の兎(つきのうさぎ)
日本では、月の兎(つきのうさぎ) 画像元:wikiと言われ、大昔から「月には兎がいる」と伝承として語られてきました。
ですが、約40億年前は、地球からは、月の兎(つきのうさぎ)の模様は見れなかった可能性があるのです。


九州大と東京工業大の研究チームの発表によると、JAXAの月観測機「かぐや」の測定データから40億年前の月の自転軸が今とは極地から約30~45度緯度ズレていた可能性があることがわかったそうです。
地球から見える月は今とは全く別物だったのです。

月の兎が仙薬を作る。18世紀の清朝皇帝の服にある図柄

“月の兎(つきのうさぎ)”にまつわる伝承は古く、仏教の経典や、日本だと今昔物語でも語られています。
その物語は・・・

猿、狐、兎の3匹が、山の中で力尽きて倒れているみすぼらしい老人に出逢った。
3匹は老人を助けようと考えた。猿は木の実を集め、狐は川から魚を捕り、それぞれ老人に食料として与えた。
しかし兎だけは、どんなに苦労しても何も採ってくることができなかった。
自分の非力さを嘆いた兎は、何とか老人を助けたいと考えた挙句、猿と狐に頼んで火を焚いてもらい、自らの身を食料として捧げるべく、火の中へ飛び込んだ。
その姿を見た老人は、帝釈天としての正体を現し、兎の捨て身の慈悲行を後世まで伝えるため、兎を月へと昇らせた。
月に見える兎の姿の周囲に煙状の影が見えるのは、兎が自らの身を焼いた際の煙だという。

引用:wikiより 

漫画“火の鳥”で知っている方も多いエピソードだと思います。

月の自転軸がズレていた頃、40億年前の地球は、だいたい5億歳くらいの年齢。
地球では、原子の海の原型ができつつあり、プレートなんかができはじめた時代。
バクテリアなどの生物さえまだいなかったと言われていた時代です。

タイムマシンがあったなら、地球から見た月はどういうふうに見えていたか気になります。