ヒミコ(天体)4年前にハワイのすばる望遠鏡ではじめて捉えられ、宇宙が始まって約8億年たった頃にでき、その当時としては類を見ないほどの巨大天体と言われる“ヒミコ”(画像元:National Geographic

この宇宙初期にできた巨大天体ヒミコの謎が、東京大学宇宙線研究所の大内正己准教授や国立天文台、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターなどの共同研究で少しわかってきたそうです。

宇宙初期にできたことから、“銀河”ができていく過程を知る上で貴重な研究結果になったそうです。


 
ヒミコは、その名の通り、邪馬台国の女王であった卑弥呼から名前がきています。

今回の研究でわかったことが、巨大天体ヒミコの構造。
どうやら、一直線に並んだ3つの星団を巨大な水素ガス雲が包み込んでいる構造をしているそうです。

巨大天体と言われるくらいですからとにかくでかい!
我々のいる地球が属する天の川銀河の半径くらいの大きさで、5万5000光年ほどの広がりを持っているとか。

ヒミコはかなり活発な活動をしているみたいですが、アルマ望遠鏡での電波観測で、意外なことがわかったそうです。
それは、通常星が活発ならあるはずの痕跡がなかったこと。

「爆発的星形成銀河」で観測される固体微粒子が発する電波や、星形成活動度の指標となる炭素原子ガスが出す電波がいずれも検出されなかった。

引用元:http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=00020131125003 

しかも、ヒミコは宇宙初期の姿を私達に届けてくれているので、宇宙初期の銀河の形成は、通常の銀河系形成は違うことがわかってきたようです。

宇宙初期の巨大天体に日本の卑弥呼の名が付いているのも嬉しいですし、更に研究が進めばいいですね!