バイオスフィア2将来、人類が月面や火星に人口のスペースコロニーと作ったり、宇宙空間に浮かぶ巨大な宇宙都市を作っったり。

そういった未来が来た場合、地球とは違いその居住空間は、完全な密室空間になります。

ちゃんと人間は暮らせるのか?を確かめるために作られた第二の生物圏と呼ばれる研究施設、バイオスフィア2(画像元:wiki)がなんだか未来っぽくてすごいです。
 
バイオスフィア2は、アメリカ合衆国アリゾナ州オラクルにあります。
どんな環境なのかというと、

  • 砂漠の中にそびえ立つガラス張りの巨大な空間
  • 熱帯雨林、海、湿地帯、サバンナなどの環境を世界各地から持ち込んだ動植物で再現
  • 日光によって空気が膨張し気圧が変化するのを防ぐために、巨大な気圧調整室がある
  • 建物の面積は1.27ヘクタール、最高部の高さは約28メートル
  • 温度の上昇は防ぐべくもなく、冷却と照明に関しては外界からの電源供給に頼っている。
  • 夢としては太陽光などでまかないたいらしい
  • 宇宙に作るなら放射線を防ぐ施設なども必要になるがこれはまだ研究段階
  • この中で農耕、牧畜を行い食料と水分、そして酸素を自給自足することを最大目的としている。
  • 目的達成のために様々な科学的分析なども自らの手で行わなければならない
  • 廃棄物はすべて狭い生態系を循環するため、通常考えられないほどの高濃度で、食料を介して口に入る可能性がある。
  • 試薬なども安全性に十分な配慮がなされている。

閉ざされ、様々な制限が付く環境ですが、中は未来っぽくてかっこいい。
特にガラス?張りのドーム部分が未来っぽいです。

バイオスフィア2
画像元:wiki

何だか楽しそうだし、実験面白そうだなーと思ってしまいますが、実は実験は失敗しています。

2年交替で科学者8名が閉鎖空間に滞在し、100年間継続される予定
  ↓
第1回は1991年9月26日から1993年9月26日まで
第2回は1994年に6ヶ月間一時的に行われただけ
  ↓
実験継続不能 

なぜ、実験が失敗してしまったのでしょうか?

原因① 酸素不足

事前の計算では大気は一定の比率で安定するはずであったが、土壌中の微生物の働きなどが影響して酸素が不足状態に陥った。
また日照が不足すれば、当然光合成で酸素を生産することが出来ず、不足状態は慢性的なものになった。

原因② 二酸化炭素

― 酸素が不足している状態では二酸化炭素が増え、光合成が行われるはずであったが、二酸化炭素の一部が建物のコンクリートに吸収されていることが途中で判明した。一時的に炭素過多な状況になった場合、植物を刈り入れ乾燥させることで炭素を固定し、その後必要なときにそれを使う方法が用いられていたが、コンクリートに吸収された二酸化炭素は用いるすべがなかった。

原因③ 食糧不足

多くの植物は、以上述べてきた大気の自律調整の難航や日照不足から、予想していたほど生長しなかった。
バナナやサツマイモなどが栽培されたものの、家畜の多くは死に、結果として、バイオスフィア2の食生活は後半に至るほどに悲惨なものとなった。
コーヒーなどの嗜好品がごく稀に収穫できたときには、科学者たちは狂喜したという。

原因④ 心理学的側面

これはしばしば宇宙空間でも問題になることであるが、外界との交流を一切断ち切られた空間では情緒が不安定になり、対立構図が生まれる。
食の不満足や、安全面での不安がそれをさらに強めたといえる。

大金を使って作られたにも関わらず、たった8人の人間も長期間生存させることが不可能だったのです。
たった2年も持たなかった・・・。
密室空間で人間が生きていくのは想像するよりも遥かに大変なようです。

この実験後、様々な機関にバイオスフィア2は売買され持ち主が変わり、現在はアリゾナ大学が持ち主だそうですが、今や延べ200万人が訪れるツアーが盛況だとか。
なんだか残念です。

ですが、宇宙空間で人間が暮らすためには必ずクリアしなければならない問題なので、もっと研究が進むことを祈るばかりです。