ドラえもんドラえもん(画像元:wiki)の都市伝説的な謎が多くありますが、その中のひとつ、セワシくんの存在の謎について考えてみたいと思います。

ジャイ子とのび太が結婚した未来から来たはずのセワシくんがなぜしずかちゃんとのび太が結婚した世界でも存在することができているのか?
世に言う「親殺しのパラドックス」にはならないのか?
 
セワシくんと、ドラえもんがのび太のいる過去に来た理由についてまず復習です。

  • セワシくんは、22世紀から来たのび太とジャイ子が結婚した未来ののび太の子孫
  • ドラえもんが来た理由は、のび太が会社経営に失敗した借金のせいで未来のセワシくん一家は貧しくお年玉は50円。そんな生活を変えるためにその元凶であったのび太を変えて、野比家の未来を変える事

こういう設定でした。

セワシくんはジャイ子とのび太の子孫です。
でも、ドラえもんが来たことで、ジャイ子ではなくしずかちゃんと結婚する事になるので、セワシくんが存在している事は矛盾が生じ、パラドックスを起こしてしまいます。

のび太+ジャイ子=セワシくん 
のび太+しずかちゃん≠セワシくん???

どう考えてもセワシくんが生まれる未来はおかしな事になってしまいます。
実は、バカなのび太もこの矛盾には気付いて、セワシくんに突っ込んでそれっておかしいんじゃないか?と聞いたことがあります。
その時のセワシくんの答えは、

のび太がジャイ子と結婚してもしずかと結婚してもどっちにしろ僕は生まれてくる。
つまり東京から大阪まで、どんな道筋を辿っても方向さえ正しければ辿りつけるのと同じ。

というもの。
一体どういうことなのか?

セワシくんのパラドクスの説明は、“エヴァレットの多世界解釈”だと思われます。
“エヴァレットの多世界解釈”って何?という方が多いでしょう。

まずは、わかりやすく“エヴァレットの多世界解釈”よりももう少し小さい次元で説明します。

“シュレーディンガーの猫”なら聞いたことがある人も多いはず。
シュレーディンガーの猫は、密室状態の箱の中に、ヘタをすると猫が死んでしまうかもしれない罠しかけます。
密室なので箱を開けるまでは

  • 猫が死んでいる
  • 猫が生きている

このどちらの結果になるかわかりません。
わからない、と言っているのは箱の外にいる私達、つまりそれ(猫の入った箱)を観測する観測者です。

観測者から見ると、中にいる猫がどうなったかは開けないとわかりません。
つまり観測者が外から観測する時、

  • 猫が死んでいる 
  • 猫が生きている


この2つが同時に存在している、ということになるのです。


これをドラえもんのセワシくんにおけるケースで考えます。
今度は、箱という小さな世界ではなく、過去から未来への時間を考えるので規模が大きくなります。
この時、観測者(セワシくん)から見ると、

猫が箱に入る前→のび太独身
猫が入った密室の箱の中→???
猫が箱から出てきた時→セワシくんが生きている未来

こうなり、???の猫が入った密室の箱の中が、

  • のび太とジャイ子が結婚
  • のび太としずかちゃんが結婚

となります。
つまり、この2つの世界が重なり合っているわけです。
もしかすると、

  • のび太とジャイ子が結婚 
  • のび太としずかちゃんが結婚 
  • のび太とA子ちゃんが結婚 
  • のび太とB美ちゃんが結婚 
  • のび太独身(この場合親戚から養子を貰ったとか?)


と、もっとたくさんの世界が重なり合っているかもしれません。
このようにある時点Aから伸びる未来の時点Bの間にあるXという時点にはたくさんの「あるかもしれない未来」が多数重なり合って存在している

過去
 ↑
A:猫が箱に入る前→のび太独身
X:猫が入った密室の箱の中→???
B:猫が箱から出てきた時→セワシくんが生きている未来
 ↓
未来


Xがどんな結果を選ぼうとAはBに収束する!!
これを量子力学の観測の問題の一つの考え方である“エヴェレットの多世界解釈”と言います。

え?遺伝子的にそれってどうなの?となりますが、多分セワシくんが言った説明はこれのことだと思われます。

他にも、ドラえもんとのび太はタイムマシンを使いまくっているので絶対過去改変してるし、これどころか他にもたくさんパラドクスありそうですよね。