宇宙宇宙が誕生して約138億年と言われています。
このまま時が経っていくと将来宇宙は最後にはどうなってしまうのでしょうか?
 
現在までに唱えられている宇宙の終焉の様々な説を紹介したいと思います。
 
まず、宇宙の終わりを考える前に、現在宇宙はどういう状態なのか?

現在、宇宙は加速膨張している


どんどん速度を増して広がっている状態です。

実は、宇宙が加速膨張しているのがわかったのはごく最近で、2011年にノーベル物理学賞を取ったパールムッター博士、シュミッ博士、リース博士の3人が1998年に発見しました。
それまでは、どんどん膨れ上がっている事はわかっていましたが、まさかその速度が“どんどん早くなっている”なんて誰も思いませんでした。
ビックバンでどんどん大きくなっていきますが、大きくなるスピードはどんどん減少すると普通は思います。
加速しているとはびっくりです。

ちなみに、天才アインシュタインは、宇宙は静止していると考えていました。



では、宇宙の終わりについての説を幾つか紹介したいと思います。

何もなく闇に包まれる その①

これは、ビックフリーズと言われる説で、星々がどんどん寿命が来て死に、更にブラックホールに残ったチリもガスも全て飲み込まれて最後にはそのブラックホールも消滅し素粒子だけが飛び交う暗黒の闇なるという説です。


何もなく闇に包まれる その②

ビックフリーズとにていますが、灼熱死という説で、宇宙のエネルギーの温度や密度などのムラが均一になることで最後には何もなくなりただ真っ暗な闇だけが最後には残るという説。


どんどん収縮して最後には何もなくなる

これは、インフレーション~ビックバンから始まり、広がっている宇宙があるところまで広がりきったら今度はどんどん収縮して小さくなり、最後は特異点と同じ状態になり消滅するという説ですす。


素粒子が飛び交う空間だけになり永遠に広がっていく

これはどんどん膨張した結果、星々が引き裂かれ、それに耐えれず原子までも引き裂かれ崩壊し消滅。
最後には素粒子が飛び交う空間がただ広がっていくというもので、ビックリップと呼ばれる説です。


宇宙は消滅するが何度も生まれ変わる その①

これは、他にも我々の宇宙とは違う次元が存在して、いろいろな宇宙があり、他の次元の宇宙とぶつかった瞬間消滅し、またビックバンを起こし宇宙は繰り返すという説。多次元宇宙論とか、ブレーン宇宙論とかが当てはまります。
 

宇宙は消滅するが何度も生まれ変わる その②

その①のように消滅~誕生を繰り返しますが、その度に前の宇宙よりも大きさや寿命が成長するという理論で、サイクリック宇宙論と呼ばれる説です。

実際のところ宇宙は最後にはどうなるのでしょうか?
どの説が本当なのかまだまだ解明されていませんが、いつか謎が解ける日が来るといいですね。