宇宙2012年7月4日に、スイスにあるCERNが世紀の大発見と言われる「ヒッグス粒子」の観測を発表してから1年ちょっと経ちました。

実はこの 「ヒッグス粒子」は、我々が宇宙で存在するにあたりなくてはならなないものなのです。

もし、「ヒッグス粒子」がこの宇宙で今の状態で存在していなければ、一瞬の10億分の1秒で人間はバラバラになってしまうのです!!!
 
そもそも「ヒッグス粒子」とはどんなものなのでしょうか?

1964年にピーター・ヒッグス氏という理論物理学者が予言した当時未知の粒子でした。

すべての素粒子は重さをもっていない

と言われていますが、実際は素粒子である電子やニュートリノは「重さ」を持ってるように振舞っています。
これは“矛盾”しますよね。
そこで、ヒッグス博士が、その“矛盾”を解消するにあたって、我々には見えないが素粒子が重さを持つようになっている原因があるはずだ!それはまだ見ぬ未知の粒子によるものだ!と予言し、提唱したのです。

そして、2012年にCERNによって発見されたのが「ヒッグス粒子」でした。
ヒッグス博士の予言から50年もかかってとうとう見つかったのです!

この「ヒッグス粒子」は、我々の目には見えませんが宇宙の中に敷き詰められています。
「ヒッグス粒子」があるからこそ人間が、宇宙が、星が「形」を保っていると言ってもいいくらいなのです。
どういうものなのか説明するとすごく長くなってしまうので簡単に説明すると、ヒッグス粒子は宇宙が生まれた頃にいたのですが、そのころの宇宙は何と4000兆度というものすごい高温だったらしいのです。
全く想像できない温度ですね。
ヒッグス粒子は高温だと活動が活発でありとあらゆる方向に動きまわっていました。

それが、何億年もかけ宇宙が冷えてきて、ヒッグス粒子は凍りつきました。
宇宙は今、ヒッグス粒子が動き回れないほどすごく寒いのです。

凍りついたヒッグス粒子は宇宙にぎっしりと詰まっています。
目には見えませんが今我々の回りにもぎっしりと詰まった状態で存在しています。

動きまわらないヒッグス粒子があるおかげで我々を作っている原子がバラバラにならないようにしてくれています。
要は、ヒッグス粒子は安定剤みたいなものなのです。
なので、もしヒッグス粒子が、今のように凍りついた状態から宇宙誕生時の動き回れる状態にまってしまったらせっかく安定していた原子達は、原子も素粒子の集まりですから安定して存在できなくなってしまいます。
そして、その結果、一瞬の10億分の1秒で人間はバラバラになってしまうのです!!!
人間だけでなく夜空の星々も一瞬でバラバラです。

ヒッグス粒子は、実は我々が宇宙に存在する上でめちゃくちゃ大事な“要素”のひとつだったのです。
すごいですねー。

今回の記事は筆者が尊敬する村山斉先生の宇宙になぜ我々が存在するのかを参考に書きました。