先日の「オカルト好きなら知っておきたい「ソロモンの知恵」、「ソロモン72柱」と「ソロモンの指輪」」でソロモン王が、神から貰った指輪で悪魔を使役していたことを書きました。
その、“悪魔の使役方法”など魔術に関する“魔術書”が実は大英博物館に保管されています。
大英博物館と言えば、イギリス・ロンドンにある世界でも有数の博物館です。
そんな大英博物館に、SFでしか存在しそうにない“魔術書”ですが、実は本物があったのです!
ソロモンの魔術書には、大きくわけて2つの物があります。
「ソロモンの大いなる鍵」と「ソロモンの小さな鍵」のふたつ。
一つ目の「ソロモンの大いなる鍵(The key of Solomon the king)」が大英博物館に保管されている方で、ソロモンの名を冠する7冊の断章を基にマグレガー・メイザースによって再構成された魔術書でです。
再編成されたとありますが、紀元1世紀に歴史家ヨセフの著書の中にも「ソロモンの名を冠する魔術書」の記載があるのが最も古い記録なのですが、過去何度も様々な人々が書き写し伝承されてきたもので、元々のオリジナルの魔術書がいつ書かれたものなのか?もう既に存在していないのかすらわからないようです。
この魔術書の内容は、
ペンタクルのひとつをご紹介。
SF系のアニメなんかによくこういったものが出てきますよね。
多くのSFでの元ネタにもなっているようです。
もうひとつの「ソロモンの小さな鍵」は、20世紀初頭にアレイスター・クロウリーによって公刊の魔術書で、別名「レメゲトン(Lemegeton Clavicula Salomonis)」と呼ばれており、4~5種類の魔術書の合本です。
全部で5部から構成されていてその内容は細かく専門的な魔術書。
ソロモンは、指輪やこういった魔術を組み合わせて悪魔や天使たちを使役していたのでしょうか?
ちなみに日本語訳はありませんが英訳のものなら現在も入手可能。
「ソロモンの大いなる鍵」は、The Key of Solomon the Kingという英訳本、「ソロモンの小さな鍵」は、The Goetia the Lesser Key of Solomon the Kingという英訳本として出版されています。
※7/10追記
コメント頂きました!日本語訳版の本が発売されているようです。
「ソロモンの大いなる鍵」と「ソロモンの小さな鍵」のふたつ。
一つ目の「ソロモンの大いなる鍵(The key of Solomon the king)」が大英博物館に保管されている方で、ソロモンの名を冠する7冊の断章を基にマグレガー・メイザースによって再構成された魔術書でです。
再編成されたとありますが、紀元1世紀に歴史家ヨセフの著書の中にも「ソロモンの名を冠する魔術書」の記載があるのが最も古い記録なのですが、過去何度も様々な人々が書き写し伝承されてきたもので、元々のオリジナルの魔術書がいつ書かれたものなのか?もう既に存在していないのかすらわからないようです。
この魔術書の内容は、
- 各種の魔術道具の作り方
- 儀式を行うにあたっての決まり事
- 七つの惑星の霊の力を借りる為の術式
- 大量のペンタクル(魔術に使う護符) 等
ペンタクルのひとつをご紹介。
SF系のアニメなんかによくこういったものが出てきますよね。
多くのSFでの元ネタにもなっているようです。
もうひとつの「ソロモンの小さな鍵」は、20世紀初頭にアレイスター・クロウリーによって公刊の魔術書で、別名「レメゲトン(Lemegeton Clavicula Salomonis)」と呼ばれており、4~5種類の魔術書の合本です。
全部で5部から構成されていてその内容は細かく専門的な魔術書。
- ゴエティア (Goetia)
悪魔についての書。ソロモン王がいかにして悪魔を使役し名声を得たかを記し、その悪魔の性質や使役方法を述べる。レメゲトンのなかでも特に有名で、しばしばこれ単独で『レメゲトン』『ソロモン王の小さき鍵』と呼ばれる。Goetia とは、古代ギリシア=ローマにおける「呪術」「妖術」を指すギリシア語 γοητεία(ゴエーテイア)のラテン語形で、ルネサンス期には悪霊の力を借りる儀式魔術とほぼ同義であった。これは今日の魔術でいう喚起魔術、すなわち悪魔などの人間より下位の霊的存在を使役する魔術作業に相当する。 - テウルギア・ゴエティア(Theurgia Goetia)
悪魔と天空の精霊についての書。つまりこの書は善悪双方の精霊の使役法を記したものである。Theurgia とは、古代の新プラトン学派の人々が行ったとされる、神霊を勧請する祈祷などの儀式的実践である θεουργία(テウルギア)のラテン語形である。降神術、神働術、動神術、神通術とも訳される。これは今日の魔術でいう召喚魔術、すなわち神など人間より上位の霊的存在による魔術作業に相当する。『学問のむなしさと不確かさについて』において儀式魔術を含むあらゆる学術を批判したアグリッパは、儀式魔術にはゴエティアとテウルギアの2部門があるとし、前者を「不浄の霊との交渉による業」、後者を「善天使に導かれた業」(と多くの人がみなしている)魔術として論じている[2]。 - アルス・パウリナ(Ars Paulina)
惑星時間を支配する精霊、黄道十二宮360度の角度一つ一つに宿る精霊や十二宮の中の惑星など、星に関する魔術についての書。ゴエティアが悪しき精霊を、テウルギア・ゴエティアが善悪双方の精霊を取り扱っているのに対し、こちらは善なる精霊のみを取り扱っている。そのため『ソロモン王のテウルギアの書 第一章』とも呼ばれる。なお Ars Paulina とは「聖パウロの術」の意味で、一説にはこれがパウロによって発見されたともいう。 - アルス・アルマデル・サロモニス(Ars Almadel Salomonis)
天の四つの高度と黄道十二宮360度を支配する大精霊についての書。これもアルス・パウリナと同じく善なる精霊のみを取り扱っており、『ソロモン王のテウルギアの書 第二章』とも呼ばれる。Ars Almadel とは「アルマデルの術」という意味である。このアルマデル(Al-madel)というアラビア語がどういう意味かははっきりしていないが、本書では魔術に用いる蝋板を「ソロモンのアルマデル」と称している。 - アルス・ノウァ(Ars Nova)
ソロモン王が神殿の祭壇で行っていた祈りの書とされ、魔術一般と聖なる知識について記されている。大天使ミカエルが、稲妻とともにソロモン王に授けたという。また、ソロモン王はこれと同時に多くの神からの手記を受け取っており、これによって名高い智恵を得たという。Ars Nova とは「新しき術」の意。また「名高き術」(Ars Notoria)、「書記術」(Ars Notaria)とも言う。
ソロモンは、指輪やこういった魔術を組み合わせて悪魔や天使たちを使役していたのでしょうか?
「ソロモンの大いなる鍵」は、The Key of Solomon the Kingという英訳本、「ソロモンの小さな鍵」は、The Goetia the Lesser Key of Solomon the Kingという英訳本として出版されています。
※7/10追記
コメント頂きました!日本語訳版の本が発売されているようです。
5. オカルトな名無しさん 2013年07月09日 20:16
どっちも以前に魔女の家BOOKSって版元から日本語訳が出てる。
確か、国会図書館にも入ってたはず。
(少なくとも『アブラメリンの魔導書』日本語版はあった)
オカルト系の古本屋なら、在庫あるかも。
どっちも以前に魔女の家BOOKSって版元から日本語訳が出てる。
確か、国会図書館にも入ってたはず。
(少なくとも『アブラメリンの魔導書』日本語版はあった)
オカルト系の古本屋なら、在庫あるかも。
オカルトなコメント
コメント一覧 (8)
今用法が違うけど
本はもともとそれ自身が魔術だ
魔術で作られた本など無いが
つまり本は科学の産物だ
科学とは魔法なんだよ人間を通してすべては
惑星の運行を計算しないといけないし、薬草の知識は医学の始まりとも言える
確か、国会図書館にも入ってたはず。
(少なくとも『アブラメリンの魔導書』日本語版はあった)
オカルト系の古本屋なら、在庫あるかも。
というか、黄金の夜明け団系の魔導書はほぼオリジナルなので、
太古からの伝承がどうのこうのと言う方がナンセンス。
19世紀末のオカルト秘密結社って、同人サークルみたいなものでしたから。
大前提として、魔術書・魔導書は『ソロモン王の鍵』をはじめ、
中世〜近代のヨーロッパで大量に執筆・発売されたぞ?
あと
>ソロモンの魔術書には、大きくわけて2つの物があります。
この本、ソロモン王の魔導書じゃねーぞ?
「ソロモンの魔術書」と説明するなら、それこそ無数に存在するわ
だから、〔夢〕が人それぞれの(<●心●>)を宏げてるんです☆彡ヽ(•̀ω•́ )ゝ☆彡