血液

通称「黄金の血液」と呼ばれる全世界の人口のたった0.01%しか存在が確認されていない幻の血液が存在しています。
なぜ、「黄金の血液」と呼ばれているのか?
それは、あることが可能な万能血液だったからなのです。


世界の人口の200万分の1の確率

「黄金の血液」は、Rh因子と呼ばれる因子を持つ“Rh null”という血液型。
一般的には、A型、B型、O型、AB型の4種類に大きく分類されますが、“Rh null”はそのどれでもないのです。
2010年の時点で“Rh null”を持つ人はたった43人しか確認されておらず、日本でも確認はされているようです。


遺伝的な要素が多いが突然変異でも“Rh null”になる可能性がある

このめちゃくちゃ希少な血液“Rh null”ですが、ある程度遺伝的に引き継がれる可能性が高いと言われているそうです。
ですが、約40年ほど前、そうではない症例も発見されています。
ジュネーブの病院に感染症にかかったトマス君という少年が血液検査を受けたところ、“Rh null”であると判明し、その親族を調べた結果、彼だけが突然変異で“Rh null”になったと判明したそうです。


なぜ、「黄金の血液」と呼ばれるのか?

通常、“輸血”は血液型の抗体が適合しないと行えませんが、この“Rh null”だけは違うのです。
どんな血液型でも輸血可能という夢のような万能血液なのです。
我々人間の赤血球の表面には最大で342種類の抗原があり、適合しなければ拒絶反応を起こし死を招きます。
ですが、“Rh null”は、「抗原を一切持たない血液」とも呼ばれ、拒絶することなくどの血液型でも適合するのです。


大きな都市部の駅周辺では、たくさんの輸血用の献血ルームがあり、~型の血液が不足!!という立て看板を見る機会が多いです。
残念ながら、管理人は2回ほど献血に行ったことがありますが、献血をすると意識飛ぶ寸前のレベルで献血できない体質なのが発覚しそれ以来全く世の役に立てません。
もし、この万能血液“Rh null”の研究がもっと進み、人工的に作れる日がやってきたら・・・救えなかった命を救える可能性が高まるのです。
今はまだそこまでのレベルに医療は達しておらず、夢の話です。
管理人は前述の通りこの件については全くの役立たずですが、もし献血可能な方は、献血へ足を運んでみてはいかがでしょうか?